
夏のフェムケアに水分補給は欠かせない!
紫外線対策や汗のケア、冷房による体の冷えなどに悩まされる時期ですが、夏こそ気をつけたいのがデリケートゾーンのトラブル。
もしかすると水分不足が原因かもしれません。
この記事では、デリケートゾーンを含めたフェムケアにおいてなぜ「水分補給」が重要なのか、その理由と効果的な対策をお伝えします。
水分不足で乾燥する!デリケートゾーンに起こる隠れた変化
「のどが渇いた」と感じていなくても体が水分不足に陥っている可能性があります。
デリケートゾーンの粘膜を含め、皮膚にも水分が必要です。
しかし、水分不足になると、身体は生命維持に必要な脳や心臓などの臓器に優先的に水分を供給しようとします。
その結果、皮膚や粘膜への水分供給は後回しにされてしまうのです。
その結果、デリケートゾーンは乾燥してバリア機能が低下して、カンジダ菌などの常在菌が異常繁殖する原因になります。
バリア機能が弱まるとかゆみやヒリヒリ感の原因や感染症のリスクになるため、夏はデリケートゾーンにトラブルが起こりやすい季節と言えるのです。
フェムケアとしての水分摂取の効果は?
① デリケートゾーンのバリア機能を守る
乾燥によるかゆみや刺激感を予防して、膣内の善玉菌・乳酸菌が働きやすい環境を整え、外からの刺激に負けないバリア機能をサポートします。
② むくみの解消
また、体内の水分循環が良くなると血行も改善されてむくみの解消に繋がります。
むくみやすい方は、意識的に水分を摂りましょう。
③ 膀胱炎を予防する
トイレに行く回数が減ると、膀胱内に細菌が留まる時間が長くなり、膀胱炎のリスクが高まります。
こまめに水分を摂って尿の量を増やし、細菌をこまめに洗い流しましょう。
すぐに試せる!効果的な水分摂取法
① ノンカフェイン・無糖のものを飲む
また、甘い飲み物をたくさん飲むとカロリー方につながります。
水か、汗で失われたミネラルが補給できる麦茶がおすすめです。
② 一気に飲まずに少しずつ飲む
喉が渇いていなくても、少量ずつの水分補給を心がけましょう。
体に負担をかけないためには、常温の飲み物を選びましょう。
③ 冷たいものより常温のものを選ぶ
おわりに
夏にはプラスαしてこまめな水分補給を心がけ、体の内側からもフェムケアを実践してみましょう。
ドライスキンの痒みにおける表皮内浸透圧の役割
https://kaken.nii.ac.jp/ja/grant/KAKENHI-PROJECT-15K19193/
部分温浴がもたらす皮膚保湿効果
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsnas/9/3/9_45/_pdf
Effect of Increased Daily Water Intake in Premenopausal Women With Recurrent Urinary Tract Infections: A Randomized Clinical Trial
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30285042/
もっと知りたい浮腫の栄養管理と食事指導のポイント
https://www.jstage.jst.go.jp/article/footcare/15/2/15_8/_pdf/-char/ja
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC9623173/
Total water intake guidelines are sufficient for optimal hydration in United States adults
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/35943601/
カフェイン
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kagakutoseibutsu/59/4/59_590401/_pdf
The effects of water temperature on gastric motility and energy intake in healthy young men
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC7000532/