
生理痛は重い月と軽い月がある?原因と対処法を解説
この記事では、生理痛が重い月と軽い月の原因と対処法について解説します。
生理痛が重い月と軽い月があるのはなぜ?
プロスタグランジンの影響
このプロスタグランジンの量が多いと生理痛が強くなることが知られています。
生活習慣の変化
反対に、リラックスして過ごしている月は、生理痛が軽くなる傾向にあります。
生理痛が重くて日常生活に支障をきたす場合は病気のサイン?
子宮内膜症は、本来、子宮内にあるべき内膜組織が腹腔や卵巣、腸などに移動し、そこで増殖と剥離を繰り返す病気です。
この異常な場所での子宮内膜の活動により、毎月の生理時に強い痛みや炎症が引き起こされます。
炎症が進行すると、卵巣に「チョコレート嚢胞(のうほう)」と呼ばれる古い血液を含んだ嚢胞が形成されます。これにより、月経のたびに痛みが強くなるだけでなく、排便痛や性交痛、慢性的な下腹部痛が現れる場合があります。
子宮内膜症を放置すると、不妊やチョコレート嚢胞ががん化するリスクが高まるため、早期治療が大切です。
出典:鳥取大学医学部附属病院|〜がまんしないで月経痛〜
生理痛が重い月の対処法
からだを温める
リラックスできる環境を整える
適度な運動をする
生理の1週間前から、ジョギングやウォーキング、ヨガなどを取り入れると筋肉が緩み、血流が良くなります。時間がない場合は、簡単なストレッチも効果的です。
日記をつける
痛みの程度に加え、乳房の張りやむくみ、イライラなどを記録すれば、体調の変動が把握できます。
痛み止めを活用する
痛みがひどくなる前、もしくは生理が始まる1〜2日前から服用するのがポイントです。
無理をせず休む
生理日の就業が困難な場合、生理休暇を活用するのも1つの方法です。
日本では労働基準法によって、生理休暇を取得する権利が定められています。しかし、実際に生理休暇を利用する女性は少なく、特に男性上司に申請しにくいという意見が多くあります。
まずは職場の制度を確認し、相談しやすい人を見つけましょう。必要であれば、医師に診断書を記載してもらうのも有効です。
出典:厚生労働省|働く女性と生理休暇について P1
低用量ピルや漢方薬も選択肢のひとつ
低用量ピル
生理痛が重く、仕事や日常生活に支障をきたす方でも、低用量ピルの服用によって痛みが和らぎ、痛み止めの使用が減るケースがあります。
漢方薬
医師の指導のもとで処方されるため、健康保険が適用される場合もあります。
まとめ
年々痛みが強くなる場合、また生理時以外にも痛みがある場合、婦人科系の病気の可能性があるため、放置せず受診することが大切です。早めに婦人科医に相談し、自分に適したケアを取り入れましょう。