
美容と元気をかなえる?話題の「ヒートショックプロテイン」を紹介
そんなあなたに注目してほしいのは、今話題のヒートショックプロテイン(HSP)。
プロテインといっても飲んだり食べたりするものではなく、私たちの身体に備わっているタンパク質の一種です。
今回は、ヒートショックプロテインとはどのようなものか、どうやったら増やせるのかを紹介します。
ヒートショックプロテイン(HSP)とは
熱や紫外線、精神的ストレスなどの刺激を受けると、細胞を守るためにHSPが増加します。
HSPは傷ついた細胞内のタンパク質を修復するなどして、細胞が正常に機能するのを助ける役割を担っているのです。
このような働きが、肌のダメージケアや免疫力の向上といった、美容や健康維持に貢献する可能性があると、多くの研究で示唆されています。
HSPに期待される効果
紫外線ダメージからの保護とハリ感のアップ
なお、紫外線はシミやシワ、たるみなどの原因となるため、これらが軽減されれば肌のハリ感が高まるでしょう。
また、HSP47にはコラーゲンの生成を助ける役割があります。
コラーゲンは肌のハリや弾力を保つ役割があるため、美肌の維持に欠かせない成分です。
病気に負けない体づくりをサポート
たとえば、HSP70はウイルスに感染した細胞やがん細胞を見つけて攻撃するNK(ナチュラルキラー)細胞の働きを活性化させることが示唆されているのです。
また、炎症を抑える働きも報告されています。
季節の変わり目や、忙しくて体調を崩しやすい時期にも、HSPは心強い味方となりそうですね。
疲労回復・運動パフォーマンス向上
さらに、運動時に発生する活性酸素による酸化ストレスから細胞を保護する働きもあるため、より高いパフォーマンスの発揮にも貢献するかもしれません。
スポーツやトレーニングを習慣にしている方はもちろん、肉体労働に携わっている方にとっても、HSPは活動的な毎日を支える助けとなりそうです。
ストレス軽減・こころの安定
精神的なストレスにさらされると、HSPの産生が促され、ダメージから身を守ろうとします。
HSPを積極的に増やす生活を心がけることで、ストレスに対する抵抗力を高め、こころの安定を保つ手助けになるかもしれません。
HSPを増やす方法
ここでは、HSPを増やす「入浴方法」について紹介します。
自宅でもできる!入浴法を紹介
40度の湯に20分浸かると、2日後の血中HSPが増えるとの報告があります。
また普段から40度の湯に10程度浸かっている方は、40度の湯に15分使っただけでHSPの産生が促されることもわかっています。
普段シャワーで済ませている方は、これを機に湯船に浸かってみてはいかがでしょうか?
まとめ
まだ研究段階のものもあるため、最新の情報にも注目していきたいですね。
J-Stage
ヒートショックプロテイン(HSP70)の魅力
PubMed
Expression of Heat Shock Protein 70 in Human Skin Cells as a Photoprotective Function after UV Exposure
J-Stage
光老化と美容治療の今後
J-Stage
温泉・温熱の先端科学をリハビリテーションへ
J-Stage
全身入浴またはシャワー浴の入浴習慣がその後のHSP入浴法に及ぼす影響