更年期のせい?注意が必要な動悸や胸の痛みについて解説
40代から50代にかけて、更年期に突入する女性はさまざまなからだの変化を経験します。その中でも、動悸や胸の痛みは特に不安を感じやすい症状です。
とはいえ、これらの症状が更年期によるものなのか、それとも別の重大な健康問題のサインなのかを見極めることは難しいのではないでしょうか。
実際、厚生労働省が実施した調査によると、更年期症状があっても医療機関を「受診していない」と回答した人のうち、男女とも「医療機関に行くほどのことではないから」が最も割合が高く、「我慢できるから」「特にない」という理由が続いていました。
出典:厚生労働省|「更年期症状・障害に関する意識調査」基本集計結果(2022年7月26日)
動悸や胸の痛みには、心臓や血管に関わる重大な健康問題が隠れている可能性があるため、緊急性のある症状を見極めることが重要です。
そこで今回は、更年期に特有の動悸や胸の痛みの原因と対処法、緊急性のある症状との見分け方について解説します。
更年期における動悸や胸の痛みの原因
更年期には、卵巣機能の低下によって体内のホルモンバランスが大きく変化し、これに伴ってさまざまな症状が現れます。動悸や胸の痛みもその1つで、主に以下のような要因が考えられます。
エストロゲンの減少
また、エストロゲンの減少は血管の収縮や拡張を不安定にし、胸の痛みを引き起こすこともあります。
ストレスや不安感
こうした変化が過度のストレスや不安感につながると、自律神経のバランスが崩れ、動悸や胸の痛みを感じやすくなります。
血圧の変動
緊急性のある動悸や胸の痛みの見分け方
動悸や胸の痛みには、心臓や血管に関わる重大な健康問題が隠れている可能性もあります。以下のような症状が見られる場合は、循環器内科専門の医療機関で、診察や検査を受けることが重要です。
胸の中央や左側に圧迫感や締め付け感を伴う
動悸とともにめまいや息切れを感じる
痛みが背中や肩・腕に広がる
更年期に伴う動悸や胸の痛みの対処法
更年期による動悸や胸の痛みが比較的軽く、心臓や肺などの病気でなければ、症状を和らげるために以下の方法を取り入れるのも効果的です。
リラックス法を取り入れる
規則正しい生活習慣を心がける
適度な運動を行う
まとめ
リラックス法や規則正しい生活習慣を取り入れ、少しでも安心して過ごせるように心がけましょう。