
プレ更年期のフェムケア、何から始める?ゆらぎ世代の体と心の整え方
30代後半から40代半ば、いわゆる「アラフォー世代」女性なら、このような変化に心当たりがあるのではないでしょうか。
もしかすると「プレ更年期」のサインかもしれません。
プレ更年期とは?体に起こる変化を知ろう
一般的な更年期(40代半ば~50代半ば)前の準備段階とも言える時期です。
更年期ほど急激ではないものの、閉経に向けて女性ホルモンの分泌量が徐々に減ってきます。
年齢や程度には個人差がありますが、女性ホルモンのエストロゲンの減少によって心身に様々な影響が起こることがあります。
まずセルフチェックしてみよう
以下の項目に複数当てはまる場合は、プレ更年期の可能性があります。
身体的な症状
・ 生理周期が不規則になった
・ 経血量が減る、増えるなど以前と変化した
・ 疲れやすくなった
・ 肩こりや頭痛が増えた
・ 寝つきが悪い、眠りが浅い
・ ほてりやのぼせを感じることがある
精神的な症状
・ 些細なことでイライラする
・ 不安感が強くなった
・ 集中力が続かない
・ 気分が落ち込みやすい
これらの症状は個人差が大きく、全ての女性に同じように現れるわけではありません。
気になる症状がある場合は、まずは記録をつけて、パターンを把握することから始めましょう。
今すぐ始められる、プレ更年期対策のフェムケア
以下のようなケアを日常に取り入れてみましょう。
① デリケートゾーンのケア
専用のソープを使用し、優しく洗浄することを心がけましょう。
また、通気性の良い下着を選び、清潔を保つことも重要です。
② 規則正しい生活リズム
特に、睡眠は女性ホルモンのバランスを整える上で重要な役割を果たします。
寝る前のスマートフォンの使用を控え、リラックスできる環境を作ることが大切です。
③ 栄養バランスの見直し
また、糖質や脂質の摂りすぎには注意が必要です。
④ 適度な運動習慣
激しい運動よりも、継続できる程度の運動が効果的です。
⑤ ストレス管理
ストレスは女性ホルモンのバランスを乱す大きな要因となるため、上手に付き合っていく必要があります。
⑥ 漢方やサプリメントの活用
プレ更年期のPMSや不定愁訴の改善には、「当帰芍薬散」「加味逍遙散」「桂枝茯苓丸」などの漢方薬が効果的とされています。
これらは副作用が少なく、体に優しい治療法として多くの女性に選ばれています。
また、最近はPMSや更年期のケアを目的としたサプリメントも登場していますいます。
ただし、種類によっては薬の飲み合わせに影響する可能性もありますので、医師や薬剤師に相談してから使うのが安心です。
婦人科の受診も考えて、ライフスタイルを見直してみよう
気になる症状があるなら「年のせい」と諦めずに、専門医に相談してみましょう。
更年期は人生の新しいステージへの移行期間とも言える時期です。
この時期を前向きに捉え、自分らしいライフスタイルを見直すチャンスとして前向きに捉えてみませんか?
日本産科婦人科学会 更年期障害
https://www.jsog.or.jp/citizen/5717/
女性の健康推進室 ヘルスケアラボ
https://w-health.jp/climacterium_alarm/about_climacterium/
新宿区 ライフステージ別 主な健康課題 更年期
https://www.city.shinjuku.lg.jp/content/000301169.pdf
前林亜紀.更年期障害. 日大医誌 80 (4): 177–180 (2021)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/numa/80/4/80_177/_pdf
上田,真寿美、徳永,幹雄中年期女性の運動とスポーツ.九州大学学術情報リポジトリ
https://catalog.lib.kyushu-u.ac.jp/opac_download_md/698/022_p037.pdf