近年ではテレビゲームの普及だけでなく、スマートフォンなどのデバイスの普及や、リモートワーク・オンラインの授業の普及などによって、自宅での座り仕事やゲームをする時間が自然と増える傾向があります。
これにより、悪い姿勢で過ごす時間が増え、姿勢や体に悪影響を与えることが多くなってきています。

今回は長時間のゲーム姿勢が引き起こす、からだの影響と対策について述べていきます。
普段よくゲームをする方、リモートワークでの業務が多いかたは是非参考ください。

正しい姿勢でゆったりと腹式呼吸をしている人間は、横隔膜の動きに連動して、腹巻のように体幹をサポートしている腹横筋、背骨をサポートする多裂筋、内臓を下支えする骨盤底筋群がゆっくり動き、肺の機能や胃腸の機能、さらに膀胱や直腸、女性の場合子宮や卵巣の機能も維持されます。
その結果、ホルモンや免疫を調整している脳下垂体の機能も維持され、免疫やメンタルの状態もよくなります。

一方猫背で長時間、同じ姿勢で作業していると、眼精疲労がおこり呼吸は浅くなり、胃腸の調子や免疫力、メンタルの状態も悪くなり、風邪をひきやすくなったりうつ状態になったりします。

さらに何年にもわたり筋トレ等で筋肉を維持する努力をしないで、猫背で長時間、同じ姿勢で作業していると視力低下、脊椎間狭窄症等の脊椎の病気による手足のしびれなどで生活の質が低下していきます。

ゲームに熱中すること自体は悪いことではありませんが、長時間同じ姿勢を続けることが健康に悪影響を及ぼす可能性が高いです。そのため、正しい姿勢を保つための椅子やデスクの選び方、休憩時間を設けること、定期的なストレッチなどが推奨されています。

一定時間ゲームをしたら休憩したり、１日１回遠くを見ながら散歩したり、定期的に首や肩、腹筋・背筋、大腿の筋肉を鍛える運動などをしましょう。また、ゲームをする際も姿勢を正すことを意識することが重要です。

これらをしっかりと意識して、これかも長く続く人生を楽しみましょう。