
未来の自分を楽にする―20代から始める「プレ更年期」ケア―
実は、女性の体は20代後半から少しずつ、ホルモンバランスの変化を迎え始めています。
将来、原因不明の体調不良に悩んだり、調子が悪いのに無理を重ねて後悔したり……
そんな未来を避けるために、今からできることがあるんです。
「プレ更年期」って?
更年期は「閉経前の5年間と閉経後の5年間をあわせた10年間」のことですが、「プレ更年期」はその前の時期を指します。
更年期には女性ホルモンが変化するため「更年期障害」として心身にさまざまな影響が現れます。
プレ更年期にも、更年期に起こるPMSの悪化や月経周期の乱れ、何となく落ち込む、疲れやすい、などの不調を経験することがあります。
このような症状も含めて「プレ更年期」と呼ばれることもあります。
「ちょっと疲れているのかも」と流してしまいがちですが、実はホルモンバランスが変化しているサインかもしれません。
もしかしてプレ更年期?よくあるサイン
・ 月経周期が不規則になってきた
・ 体がいきなり火照るようになった
・ めまいや動悸がするようになった
・ 頭痛や肩こりがひどくなった
・ PMSの症状が強くなってきた
・ 朝起きても疲れが取れない
・ イライラや不安感が増えた
・ 口や目が乾きやすくなった
このような症状は、ホルモンの分泌が不安定になるため、よくある変化です。
症状に悩まされながらも病気とは言えないため、「なんとなくしんどい」と思いながらもやり過ごしている方も多いのではないでしょうか。
医療機関を受診するまでではなくても、不調を改善できる方法があるなら取り入れていきたいところです。
今から始める「フェムケア」で心と体を整えよう
自分の体と向き合ったケアを実施すれば、ホルモンバランスの乱れの改善が期待できます。
1.自分のリズムがわかる記録をつける
スマートフォンなどのアプリを活用すると簡単です。
PMSのタイミングや気分の波、どのような体調不良が起こるかなどが可視化されると、事前に対策が取りやすくなります。
2.生活習慣を見直す
鉄分やビタミンB群、大豆イソフラボンなど、女性ホルモンに関わる栄養素を意識したバランスの良い食事を心がけましょう。
また、十分な睡眠を心がける、適度な運動を取り入れる、といった生活習慣を見直すことが大切です。
3.自律神経を整える
忙しい毎日の中でも、自分をリセットできる「余白」を意識的に持つことが大切です。
フェムテックでプレ更年期のケアをサポート
フェムテックとは、女性の健康をテクノロジーで支える製品やサービスのことです。
毎日を快適に過ごすため、ぜひ取り入れてみてください。
① ホルモンバランスをサポートするサプリメント
植物由来のエストロゲンと似ている成分を含むサプリなどを利用すると、自分の女性ホルモンの働きを穏やかにサポートしてくれます。
② スマートウォッチなどのウェアラブルデバイス
心拍や体温の変化を記録して、自分の体調の変化がいつ、どのタイミングで起こったか確かめてみましょう。
排卵のタイミングを知るだけでなく、気付いていなかった体調不良が生理周期と関連していたと気がつけるかもしれません。
③ 吸水ショーツや温活グッズ
月経中を快適に過ごせるような月経用の商品や温活グッズを用意して、冷えやストレスの軽減を少しでも目指しましょう。
毎月の不快感を和らげるために役立ちます。
未来の自分のために、今できることをやってみよう
大切なのは、自分を大切に扱う習慣を持つことです。
20~30代のうちからホルモンバランスが変化すると知るだけでも違うでしょう。
40代以降の本格的な更年期も穏やかに迎えられるようになります。
誰かと比べることなく、自分の体と丁寧に向き合ってみてください。
日本産科婦人科学会 更年期障害
https://www.jsog.or.jp/citizen/5717/
厚生労働省事業 ヘルスケアラボ 更年期障害とは?
https://w-health.jp/climacterium_alarm/about_climacterium/#contents3
日本緩和医療学会 がんの補完代替療法クリニカル・エビデンス(2016年版) 7
リラクセーション
https://www.jspm.ne.jp/files/guideline/cam_2016/03_07.pdf