
ゲーマーやPC作業者に忍び寄る手首の危機:手根管症候群とは?
もしかしたら、それは「手根管症候群」の初期症状かもしれません。
特に、ゲーマーやPC作業者など、手首を酷使する人がなりやすい症状です。
リモートワークの普及により、長時間同じ姿勢での作業や、適切でない環境での作業が増え、手根管症候群のリスクが高まっている現状があります。
この記事では、手根管症候群の原因、症状、そして日常生活でできるセルフケアを中心とした予防・対処法についてわかりやすく解説します。
手根管症候群ってどんな病気?
手根管症候群は、この手根管内が狭くなり、正中神経が圧迫されることで起こります。正中神経は、親指から薬指半分までの感覚や運動機能を司っているため、圧迫されるとしびれや痛み、動かしにくさなどの症状が現れます。
どんな症状が現れるの?
初期は人差し指と中指にしびれや痛みが現れますが、進行すると親指から薬指の親指側半分まで広がります。特に夜間や朝方に症状が強まり、目が覚めることもあります。手を振ったり、指を曲げ伸ばしすると楽になる場合も。
・手のこわばり
手がこわばったように感じることがあります。
・母指球の萎縮
重症化すると、親指の付け根の筋肉(母指球)が痩せて、親指と人差し指でOKサインを作ることが難しくなります。
・細かい動作の困難
縫い物やボタンかけなど、細かい動作がしにくくなります。
・握力低下
物を落としやすくなったり、握力が弱くなったりします。
原因は?
その他にも、以下のような要因が関係している場合があります。
・妊娠・出産、更年期:ホルモンバランスの変化
・糖尿病、甲状腺機能低下症などの疾患
・骨折、脱臼などの外傷
日常生活でのセルフケアと予防・対処法
パソコン作業やゲームは、1時間ごとに5~10分の休憩を挟み、手首を休ませましょう。
・ストレッチ
手首や指のストレッチを regelmäßig 行い、筋肉の緊張をほぐしましょう。
・正しい姿勢を保つ
猫背などの悪い姿勢は、手首への負担を増大させます。正しい姿勢を意識し、エルゴノミクスに基づいたキーボードやマウスを使用しましょう。
・手首を温める
温めることで血行が促進され、痛みが和らぐことがあります。
・サポーターの着用
手首をサポートするサポーターを着用することで、負担を軽減できます。
・生活習慣の改善
適度な運動、バランスの取れた食事、十分な睡眠を心がけましょう。
医療機関への受診
医師は、症状や身体診察、必要に応じて神経伝導検査や画像検査などを行い、診断を下します。
治療法としては、薬物療法、装具療法、注射療法、手術療法などがあります。
リモートワーク時代の注意点
「座りすぎ症候群」「ストレートネック」「VDT症候群」なども併せて注意し、健康的なリモートワーク生活を送りましょう。
最後に
手首のしびれや痛みを感じたら、放置せずにセルフケアを試み、それでも改善しない場合は、早めに医療機関を受診しましょう。