夜型の生活スタイルの人は必読!健康への影響を話します。
世の中には、早起きが得意という「朝型」の人もいれば、夜の方が集中できる「夜型」の人もいます。
しかし、テレビやスマートフォンなどといった娯楽や勉強・仕事などによって慢性的に睡眠不足が続いてしまうと、体に悪いことは言うまでもありません。
今回は、夜型の生活スタイルは健康にどのような影響をもたらすのか、また慢性的に睡眠不足が続く方への対策などを記述していきます。
朝方と夜型について
人間には朝型と夜型の2つのタイプがいます。朝型人間は、早朝にパッチリ目が覚めて夜はすぐ眠くなり、夜型人間は夜は遅くならないと眠くならず、朝もゆっくりでないと起きられません。
しかしどちらのタイプも、歳をとるにつれて各タイプの特徴は薄れてきます。若者は宵っ張りで朝寝坊、高齢者は、早朝に目がさめてしまい、夜はすぐ眠くなると思われがちですが、若者でも朝早く起きたほうが調子が良い人もいますし、高齢者でも宵っ張りの人もいます。しかし朝なかなか起きられなかった少年が、成人して少しは起きやすくなる傾向はあります。
「睡眠負債」は体調をより悪化させる?
さらに睡眠負債という概念があります。
夜型の人間が夜遅くまで起きていて、学校や会社に行くために朝早く起きると、睡眠時間不足になります。
例えば1日7時間がその人の最適睡眠時間なのにもかかわらず、平日は1日5時間しか眠れない場合、睡眠負債は1日2時間です。睡眠負債が大きくなると免疫力が低下して、体調が悪化し、能力も低下します。
この睡眠負債を休日に12時間眠ることで解消しようとすると、時差ボケのような状態になりかえって体調を悪化させると言われています。
社会は朝型の人が生活しやすいようにシステムが構築されている
ですから夜型の人は、昼過ぎから夜まで仕事をして朝ゆっくり起きるのが体に良いわけです。しかし人間には朝型の人が多いので、社会は朝型の人が生活しやすいようにシステムが構築されています。会社や学校は、午前8時30分までに集まって、午前9時から始業が多いのが現状です。
しかし最近はフレックスタイム制が導入されている会社も多くなっているので、夜型の人はこれを利用してゆっくり出社したほうがよいでしょう。
また食事時間なども、朝型人間が利用しやいような時間帯に飲食店は開いています。ですから夜型の人が規則正しく食事を摂ろうとすると、自炊や深夜開業の食堂を探すなどの努力が必要になります。
朝型の人でも夜型の人でも、労働時間は5~10時間くらいにして、食事の時間は固定して睡眠もきまった時間に6~8時間とるのが良いとされています。
「私はショートスリーパーだから3時間睡眠で大丈夫」という人がいますが、たいていはストレスをかけて眠っていない場合が多く、もうあと2時間眠れば、さらに能力が発揮できると言われています。
意識して日光に当たることが重要
最後に夜型の人が、朝型の人より気をつけなければならないことが、もう一つあります。
それは意識して日光にあたるということです。日光にあたると、体内でビタミンDが合成されます。そうすると感染症になりにくくなり、骨代謝もよい状態を保てます。さらに日光にあたってタンパク質をしっかり摂ると、メラトニンの合成もよくなります。
さらに成長ホルモンが一番でるのは、0時からの数時間とされています。この時間帯に睡眠しているほうが分泌がよくなるとされています。メラトニンや成長ホルモンは、抗加齢に影響していると言われていていますので、抗加齢という面からは夜型の人は昼過ぎでも良いので、しっかり外出して、日光をあびて、運動して眠気を起こし、早めに眠気が起こるように意識して生活したほうがよいでしょう。