日焼け止めの新基準「UV耐水性」って?ポイントを解説
今回はより強力な紫外線対策のために、UV耐水性の意味やウォータープルーフとの違いについて解説します。さらに、UV耐水性の使い分けについても解説するので、ぜひチェックして参考にしてみてください。
新基準「UV耐水性」とは?ウォータープルーフとの違いは?
これまで汗・水に強い日焼け止めは「ウォータープルーフ」として表記されていました。
しかし、ウォータープルーフは各社が自主的に試験を行っていたため、今まで明確な基準はありませんでした。
そこで今回UV耐水性の基準として、国際的な基準が新たに設けられることになったのです。
UV耐水性は「SPF」の効果を水中でキープする働きのこと
● SPF…シワやたるみなどの原因になる紫外線A波を防ぐ
● PA…肌がやけどのように赤くなるなど老化の原因になる紫外線B波を防ぐ
「SPA」と「PA」のそれぞれの数値が高ければ高いほど、長時間紫外線から守ってくれます。
新基準のUV耐水性は、紫外線A波から守る「SPF」を対象としています。「UV耐水性★」や「UV耐水性★★」で表記され、以下のような基準で判断されます。
● UV耐水性★...40分水に浸かってSPFの値が50%以上維持される
● UV耐水性★★...80分水に浸かってSPFの値が50%以上維持される
UV耐水性はSPFの効果を100%維持するのではなく、50%の効果を維持できるものです。SPFの効果を40分または80分間そのまま維持できるわけではないので、誤解のないように注意しましょう。
シーンに合わせて最適な耐水性を選ぼう
そのため、「日中汗をかく機会が少ない」「エアコンを使う室内にいる」という場合はUV耐水性表記の日焼け止めを必ず使う必要はありません。
また、「UV耐水性の★が多い=良い日焼け止め」というわけでありません。
大切なのはUV防御性能と使うシーンのバランスです。UV耐水性の日焼け止めは以下のようなシーンで使うと良いでしょう。
● プールや海で遊ぶとき
● ランニングやテニスなど屋外でスポーツをするとき
● 汗をかきやすい方
また、UV耐水性の選び方は一概には言えませんが、以下を参考にすると良いでしょう。
● UV耐水性★…汗をかきやすいなど水を浴びるとき
● UV耐水性★★…川、海、プールなど水中に入るとき
適切なシーンで賢く使い、紫外線ダメージから肌をしっかり守りましょう。
UV耐水性があっても塗り直しは必要
日焼け止めは何気なく肌を手で触ったり、タオルで肌をこすったりするだけで効果が落ちてしまうからです。
UV耐水性表記のある日焼け止めを使ったとしても、長時間の野外活動や川遊び、海に行くときにはこまめに塗り直しをしましょう。
UV耐水性日焼け止めで快適な紫外線対策を
「日焼け止めを塗っても汗・水で流れてしまう」という方に日焼け止め選びの参考になる基準です。
ちなみに、UV耐水性は日焼け止めの「SPF」についての新基準のため、ファンデーションやフェイスパウダーなどのアイテムには適用されません。
新たな基準を参考にしてシチュエーションに合わせて最適な日焼け止めを選び、シミやくすみのないクリア肌を目指しましょう。