夏が終わり気温が少しずつ涼しくなってきましたが、肌にはまだ夏の紫外線ダメージが残っています。このダメージを放置してしまうと、シミやくすみ、乾燥といったトラブルが秋冬にかけて表面化してしまうことも。だからこそ、秋は肌をリセットし、次の季節に備える絶好のタイミング。
今回は、紫外線によるダメージを効果的に回復させ、健やかな肌を取り戻すためのリセット方法をご紹介します。

夏の強い紫外線を浴びた肌は、すぐにダメージとしてあらわれるわけではありません。実は、肌のターンオーバーというサイクルにより、ダメージが蓄積され、秋になってから影響が表れるのです。

紫外線を浴びると、肌はメラニンという色素を生成します。このメラニンが、シミやそばかすの原因となります。

通常、肌は約28日間かけて古い角質を剥がれ落とし、新しい細胞に生まれ変わるターンオーバーを繰り返しています。しかし、紫外線を浴びることで、ターンオーバーが乱れてしまうことがあります。ターンオーバーが遅れると、メラニンが肌の奥に蓄積され、なかなか排出されずに、シミやそばかすとして現れてしまうのです。

さらに、秋は湿度が低下し空気が乾燥しやすくなります。すでに紫外線ダメージを受けている肌は、乾燥に特に弱くなっているため、秋に乾燥が進むことで、シワやたるみなどの症状が悪化しやすくなるのです。

ここからは、夏の紫外線ダメージをケアする具体的な方法をご紹介します。

紫外線ダメージを受けた肌を回復させるためには、保湿力の高い化粧水やクリームを選び、肌に潤いをチャージしましょう。 たとえば、セラミドやヒアルロン酸などの成分が配合されているものを選ぶのがおすすめです。

特に夜のスキンケアは、肌が休んでいる間にじっくりと美容成分を浸透させるため、丁寧にケアすることが大切です。

また、乾燥が気になる部分には、シートマスクや美容液で集中ケアを行うのも一つの方法です。

夏の強い紫外線によるダメージを回復させるためには、日々のスキンケアだけでなく、食事も重要です。

特に、ビタミンC、E、Aなどのビタミンは、積極的に摂取していくことがおすすめです。柑橘類、緑黄色野菜、ナッツ類などに豊富に含まれています。

また、タンパク質は、コラーゲン生成を促し、肌の弾力性を維持するのに役立ちます。肉、魚、大豆製品などに含まれるタンパク質を積極的に摂りましょう。

ピーリングやスクラブなどの角質ケアを取り入れることで、肌のターンオーバーを促し、ダメージを早く回復できます。

古い角質は、肌のくすみやゴワつき、乾燥の原因となるため、取り除くことでより滑らかな肌へと導いてくれます。

また、古い角質を取り除くことで、化粧水や美容液などがより肌の奥深くまで浸透しやすくなります。乾燥が気になる季節に向けて、肌をしっかりと保湿する準備を整えられるのです。

ただし、角質ケアは使用頻度や力加減には要注意。毎日使用したり、ゴシゴシと強く擦りすぎたりすると、肌を傷つけてしまう可能性があります。優しくマッサージするように使いましょう。

また、乾燥肌の方には、保湿成分がたっぷり含まれたものがおすすめです。

美白ケアを取り入れることで、紫外線によるシミやくすみを予防し、改善へ導きます。特に、以下の成分を取り入れることがおすすめです。

●    ビタミンC誘導体
●    アルブチン
●    トラネキサム酸

美白ケアは即効性があるものではないため、根気強く続けることが大切です。朝晩のスキンケアに取り入れて、継続的に使用しましょう。

夏の強い紫外線は肌に大きなダメージを与え、シミや乾燥の原因となります。ダメージは秋になってから現れることもあるため、秋の肌ケアが重要です。化粧水やクリームを使ってしっかりと保湿し、本格的に乾燥する前に潤いをチャージしましょう。