女性ホルモンと骨密度の関係…年齢、性別問わずに骨粗鬆症の対策を!
骨密度が低下すると骨粗鬆症や骨折が発生しやすくなるため、ぜひ日常的に骨密度を保つための対策を行いましょう。骨密度の維持は、年齢を問わず男女両方にとって重要です。
本記事では、エストロゲンと骨密度の関係、骨密度低下の対策の重要性と具体的な方法について解説します。
エストロゲンと骨密度の関係
エストロゲンは骨にカルシウムを吸収して強くし、骨密度を維持する働きを持ち、骨粗鬆症のリスク低下に重要な役目を果たしています。
閉経するとエストロゲンの分泌量は低下し、骨が脆くなって骨粗鬆症や骨折のリスクが上昇します。
骨密度は男女ともに20歳頃にピークを迎えますが、加齢によって低下します。 骨粗鬆症の罹患率は女性が男性の3倍ですが、骨折後の予後は男性の方が良くないとの報告もあり、 男女ともに予防と対策が必要です。
骨密度低下を防ぐための生活習慣
①栄養バランスの整った食事
・カルシウム
骨の主要な成分です。乳製品、小魚、豆腐、小松菜、ひじきなどに多く含まれています。
・ビタミンD
カルシウムの吸収を助けます。魚(鮭、サバなど)やきのこ類に多く含まれています。また、日光浴もビタミンDの合成に効果的です。
・ビタミンK
カルシウムを骨に取り込み、骨の形成に関与します。納豆や緑黄色野菜などに多く含まれます。
②適度な運動
・体感のバランスを鍛える運動…ヨガやピラティスは骨を鍛えるだけでなく、転倒防止にも役立ちます。
③生活習慣の見直し
・睡眠不足の解消…睡眠中に成長ホルモンが分泌され、骨の再生をサポートします。
・栄養バランスの良い食事…①でご紹介した栄養素を含んだ食事を、3食規則正しく食べるようにしましょう。
あなたはいくつ当てはまる?骨粗鬆症のリスク因子
以下のリスク因子、あなたはいくつ当てはまるでしょうか?
・カルシウム、ビタミンD、ビタミンK不足
・リン、食塩の過剰摂取
・極端な食事制限(ダイエット)
・運動不足、日照不足
・喫煙
・過度の飲酒
・多量のコーヒー
「まだ閉経は先だから」「男性だから」と思わず、できることから少しずつ取り組んでみましょう。
まとめ
しかし、閉経前後の女性だけ気をつけなければいいわけではありません。年代や性別を問わず、加齢とともに骨密度は低下します。その結果として骨粗鬆症や骨折につながり、生活の質が低下する可能性があります。
若いうちから日常生活を見直し、最初は無理なくできる対策から取り組んでみましょう。