寒くなるとトイレが近くなりますね。夏場はそれほど気にならない人でも冬になるとトイレが近くなったりします。
これは寒冷刺激によって膀胱が勝手に収縮しようとするからです。こうなると、我慢ができなくなって、漏らしてしまうこともあります。

こういった人は過活動膀胱の可能性があります。

40歳以上の日本人女性の10.8％が、1日8回以上の排尿回数と週1回以上の尿意切迫感を有するという報告があります。
40歳以上の女性の10人に1人は過活動膀胱の症状があるということになります。さらに年をとればとるほど、この症状を有する割合は高くなります。

過活動膀胱は加齢に伴い膀胱のためる能力が落ちることが原因です。膀胱の血流がわるいことやメタボリック症候群との関連もいわれています。
血液循環が悪くなると、下肢がむくみ、夜の尿量がふえて、夜間にトイレに起きないといけない原因になったりします。

血液の循環をよくするには、スクワットなどの運動やマッサージ、温かい食事をとるように気をつけましょう。
骨盤の底の筋肉を鍛える骨盤低筋トレーニングもおすすめです。肥満傾向の人はダイエットをしてみましょう。
また、漢方薬や頻尿、尿失禁を改善する薬もあります。
さらに、美容外科のしわとりでおなじみのボトックスを膀胱の筋肉に注射して治療する方法も、保険適応になってきています。

「年だから尿失禁は当たり前」の時代は過ぎました！
人生100年といわれる時代です。
尿漏れの心配なく快適に日常をすごしましょう！