
主治医との相性はいかが?
私も昔、子供の頃にかかっていた病院の先生が、むっつりしていてすごく怖かったイメージがあります。
その後に主治医になった先生はニコニコしていて、大好きでした。
最近かかった眼科の先生は、優しい声とお話で、すっかりファンになってしまいました。
少し前の論文ですが、医師と患者さんのコミュニケーションが治療にも影響するというものを読みました。
Med Care. 2009 August; 47(8): 826-834.
アドヒアランスとは、患者さんが治療方針の決定に賛同し、積極的に治療を受けることを言います。
これによると、医師が効果的なコミュニケーションを取ることで、患者さんのアドヒアランスが2倍になったそうです。
また、医師のコミュニケーションが良い場合と悪い場合とでアドヒアランスに19%も差がついたそうです。
もちろん病気の種類にもよりますが、高血圧や糖尿病など患者さんの自己管理が大事になってくる病気では、このアドヒアランスはとても大事なことですね。
コミュニケーションをよくとって、患者さんを治療に乗り気にさせてくれる先生、考えただけでも素敵な感じがします。
以前と比べて、医師のコミュニケーション力は上がっている気がします。
それは、医師もコミュニケーションの大事さに気付いてきているからですが、残念ながらややコミュニケーション能力に欠けた先生もいるかもしれません。その場合、せっかくの治療の効果が下がる可能性があります。
担当の先生が自分には合わないと思ったら、そっと別の先生に担当を代わってもらえないか、看護師さんや周りのスタッフの方に声をかけてみるなど、考えても良いのかもしれませんね。