【連載】いくつになっても男と女③
その3 アラフィフデリヘル嬢A子さんのお仕事について
「お客様は喋りまくる方が多いですね。都会にはクラブやバーがいっぱいありますよね。ただ喋っているだけなのに、銀座とか六本木というだけで何万円も払っているように、男の人はそういうのが好きなんだと思います」
クラブやバーではなく、風俗を選ぶ人との決定的な違いはあるのだろうか?
「まあ風俗は単純にエッチなことをしたい人が来るのではないですか?だってそれしかないですよね(笑)。私たち女性がお店であの鞄いいなとか、あの人の洋服が素敵って思いますよね。いっぱい持っていても、物欲はあって、目新しいものを求める。それと同じ感覚なのかな?どんなに気に入って買った洋服や鞄だってずっと同じのだとあきちゃうじゃないですか。一生使えると思って買った高級ブランドものだって、3年ぐらいであきますよね」
実際にA子さんのお客様で、パートナーがいる人は7割以上。奥さんや家族が大好きだという人も多く、自慢話をよく聞かされるという。
「矛盾かもしれませんが、私が自分の親や知り合いの男性が風俗を使っていたら、正直気持ち悪いと思ってしまいます。風俗に通っていたと気が付いても、見て見ぬふりをするでしょう。実際は利用している人は多いので、しょうがないのかなとも思います」
■A子さんの業務内容について
・1日5時間、週1~2日の稼働。
・稼働日は予約をこなしつつ、突然の依頼は入れば動けるエリアで待機。たとえば、「今から1時間半後に」と連絡があれば、それまでの時間は、サウナに行ったり、美術館や買い物などで有効活用。
・ギャラは自分の取分は10分約1000円。アラフィフなので高額ではない方だと言う。
・1日5時間程度で1~3万円。月10日程度の稼働。お金はほしいが、ガツガツはしたくない。
・まずお店に連絡があったお客様の要望と合えば呼ばれて行き、リピートにつながるお客が多い。
登録している会社だけでなく同業者とは全く関りがなく、他の人のことはわからないが、20代から60代までの女性が登録し、ゆるく働いている人からガチで働いている人までさまざまだと思うと話してくれた。続きは次回。