
「副乳」って知ってる? 生理前や産後に脇が痛むケースも
副乳とは、胸以外の場所にできる乳房のこと。それほど珍しいことではありませんが、「副乳なんて初めて聞いた」という方も多いでしょう。
そこで今回は、あまり知られていない副乳について、症状や治療の必要性を解説していきます。
副乳って何?
副乳ができる原因は先天的なもので、人間が進化する過程の名残だと考えて問題ありません。
そもそも犬や猫などの哺乳類動物には、複数の乳房があります。
同じ哺乳類の人間にも複数の乳房ができる可能性があり、現在は女性の約5%、男性の約1.5%の方に副乳があると言われています。
副乳ってどんな症状?
正常な乳腺と同じく女性ホルモンに影響されるため、生理前や妊娠を機にふくらみや痛みを感じ、副乳と診断される方が多いです。
また授乳期には乳汁を作り出し、副乳の乳頭から分泌することもあります。
一方で全く症状がなく、ご自身に副乳があることに気づいていないケースも少なくありません。
副乳の多くは、脇の下・正常乳頭・内ももを線で繋いだときのライン上に見られます。
片側のみにある場合もあれば、両側に一対ある場合などもあり、症状は様々です。
治療は必要?
痛みやふくらみは女性ホルモンの関係で治ることも多いものの、気になる場合は切除などで治療をすることも可能です。
ただし、ごく稀に副乳から乳がんが生じる場合があります。
また脇の下にしこりのようなものを感じた場合、副乳ではなく、リンパ節の病気である可能性も否定できません。
● 脇の下にしこりがある
● 痛みが続く
● 副乳から分泌物が出た
以上のような気になる症状がある場合は、必ず乳腺の専門医を受診しましょう。
「本当に副乳か」「副乳に病気は生じていないか」「他の病気を患っていないか」をしっかりと診てもらうことが大切です。
まとめ
存在すること自体は珍しいことではありませんが、乳がんや他のリンパ節の病気が潜んでいる可能性もあります。
気になる症状があれば、早めに専門医を受診しましょう。