※本記事は、医師による執筆記事です。

ここ最近、やっと涼しくなってきました。

喉の渇きを感じにくい季節になりましたが、ちゃんと水分を取れていますでしょうか？

最新の登山用具の中には、背中に飲水用バックがついていて、飲水用バックからチューブが口元の飲み口まで繋がり、少しずつ持続的に水を飲めるというシステムがあるとのことです。

脱水症状の時は、クリニックや病院で点滴をしますが、その際は1時間に100ｍｌから200ｍｌくらいの量の水分を持続的に血管内に注入します。

つまり普段の水の飲み方も、点滴療法に準じれば、1時間に50ｍｌから100ｍｌくらいの量を、10分～15分毎に1口から2口ずつ飲んでいくという方法がよいのです。

ただ、飲み物なら何でもいいという訳でもありません。甘い飲み物や冷たい飲み物の飲みすぎは、体によくありません。

甘い飲み物は飲みすぎると太りますし、エネルギーを使うのにビタミンやミネラルを消費し、足りなくなって、全身の倦怠感などの体調不良が生じます。

また、冷たい飲み物は、消化管に負担をかけ免疫力を落とします。ですから、ちょっと冷たいかちょっと温かい温度のあまり甘くない飲み物を飲むのがよいです。

ミネラルウォーター、ノンカフェイン茶などを中心に飲み、コーヒーや紅茶などのカフェイン含有飲料、スポーツドリングやジュースなどの糖質含有飲料等は、し好品として、1～2杯にとどめておくのがよいでしょう。