熟年男性でも恋がしたい?
ビッグコミックオリジナル(小学館)にて1995年から連載され、現在単行本は65巻に突入しています。
テレビドラマや映画にもなっています。
私は全巻を電子書籍で持っており、もう3回くらい読んでいます。
3年~5年くらいすると、また通しで読みたくなるんですね。
全巻を通して2~5回シリーズの短編シリーズで、設定は多様。
共通しているテーマは、若くない男女の恋愛。
弘兼憲史氏の加齢に伴って主人公の年齢層もすこしずつアップし、以前は50代中心でしたが最近は70代の主人公も登場します。
弘兼憲史氏によれば、最近は不倫はダメとしているようです。(以前は不倫ネタも結構あったとは思います。)
誤解を恐れずに言えば、熟年男性版ハーレクインロマンスや、男性版韓国恋愛ドラマといえます。(ちなみに私はどちらも好きです。)
著者が団塊世代の男性のため、女性からみると男性のエゴと感じる内容も多々あります。
しかし、熟年男性たちも偶然の出会いから始まる恋愛をしてみたいという願望があるということは、とてもよくわかる内容です。
この願望は、熟年女性にもありますよね。
この欲求は男女とも一致しています。
男性版ですから、セックスシーンはありますが、中高年男女が恋愛して、その後セックスするという順番が前提です。
『黄昏流星群』での出会いは、いつも偶然です。
よくよく考えてみると確かに結婚と生殖は計画的にできますが、恋愛は計画的にはできないんですよね。
出会い系アプリを使用した婚活やセックスはできますが、恋愛をするのは難しいです。
これは、出会い系アプリを利用して恋愛を試みた熟年女性の共通した意見だと思います。
でも偶然は偶然ですから、そんなに頻回には訪れないところが問題です。熟年男性の恋愛観をのぞく意味でも、1冊手にとってみることをお勧めします。